私の在宅勤務

働き方改革

これまで、在宅勤務に関していくつか記事を書いてきました。過去の内容については以下からご覧ください。

今回は、著者の在宅勤務事情を共有します。在宅勤務制度の活用でお悩みの方にとって有益な情報となれば幸いです。

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在宅勤務でQOLを向上!

新型コロナウィルスの蔓延により”在宅勤務”は以前より身近な言葉になりました。皆さんの会社でも在宅勤務を開始、もしくは検討されているところが多いのではないかと思います。

著者は、在宅勤務の活用によってQOLを大きく向上させることができました。まずは著者がどんな環境で在宅勤務を実施し、どのようにQOLを改善することができたか、共有します。

前提条件(家族構成)

前提として、著者は子供なしの夫婦世帯、2人暮らしです。過去の記事でも書いた通り、家族構成は在宅勤務を考える上で大きな要素になります。単身世帯であれば在宅勤務を有効活用できる可能性が非常に高く、育児中の世帯では在宅勤務をするのに様々障害もあります。子供のいない夫婦世帯はその中間で、部屋の確保さえできれば基本的には在宅勤務が可能です。

著者の配偶者は現場系の仕事のため基本的には外で働きます。また家には大きめの部屋が二部屋ありますので、2人とも在宅勤務になったとしても対応ができます。

よかったこと

在宅勤務のメリットというと一般的には通勤時間が一番に思い浮かぶところだと思います。しかし著者の通勤時間は往復で1時間強なので、有り難くはありますが、それが最大のメリットではありません。

それよりも大きいのは、まさに”家で働けること”でした。

自分の働く環境を自分でカスタマイズできるというのはとても大きいことです。ワイシャツを着る必要はなく、髪をセットする必要もない。午前中に仕事がハードだった日には昼休憩中にベッドで横になることもできます。コーヒーが飲みたくなったら家にあるコーヒーメーカーで淹れることができます。お弁当を用意しなくても、前日や朝食の余り物を温めるだけで昼食が作れます。

著者は年間に100冊程度本を読みますが、電子書籍で扱っていない本も多く、それを持ち運ぶのは大変です。在宅勤務のおかげで、在宅の日の休憩時間に紙の本を読むことも容易になりました。

スマホやタブレットで読書したり動画を見るにしても、自宅ならWi-Fiをいつでも使えますから、データ通信制限を全く気にする必要がありません。在宅になってから著者は携帯を格安simに切り替えましたが、在宅が多いこともあってか、それほど大きな通信トラブルもなく、携帯料金を劇的に安くすることができました。

また、家にいることで家事関連の効率が上がりました。必要な買い物は日用品・食材を含めほとんどオンラインで購入していますが、在宅しているので、いつでも荷物を受け取ることができます。配達時間の設定で気を揉むことも無くなりました。

在宅によるデメリットの一つに運動不足があると思いますが、著者はむしろ在宅をしながら運動量を増やすことができました。詳しくは後述しますが、ポイントは立ち机と運動器具です。

以上見てきたように、本当に多くのメリットを享受しています。在宅勤務にデメリットが多く存在することはもちろん理解していますが、私個人としては今後も在宅勤務を活用し続けたいと考えています。

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在宅勤務サポートグッズ

前項では在宅勤務によりたくさんのメリットを享受していることを書きました。この項目では在宅勤務の質を向上してくれている身の回りのグッズを紹介します。

大画面モニター

パソコンで細かい作業をする時間が非常に長いので、大きなモニターは必須でした。在宅が始まってしばらくした時点で、自費で27inchモニターを購入しました。本当にこれを買っておいてよかったと思います。モニターが大きいということは、それだけデータの多いファイルを見ることが出来るのと同時に、モニターと目の距離を離すことができることを意味します。モニター作業をずっと続けるとVDT症候群のように健康を害する可能性がありますので、できるだけ正しい姿勢で、モニターからできるだけ離れて作業できたほうがいいです。大画面モニターのおかげで、それを達成できています。

エルゴノミクスキーボード

これも在宅勤務が始まってから購入しました。エルゴノミクスというのは人間工学のことで、人間が自然な動作で扱えるように設計することを言います。例えば、オフィスチェアが人間の背骨がフィットする構造になっているとか、スマホが説明書なしでも直感的に操作できるデザインになっているとか、電車の垂直方向の金属の手すりが誰でも持ちやすいように円弧状になっているようなことを言います。

エルゴノミクスキーボードの特徴は、キーボードが右手用と左手用に分割されていることです。また著者の購入したキーボードは手首を置く部分に柔らかいアームレストとが付いています。これによって、手の疲れが劇的に減りました。元々キーボードはノートPCのキーボードを使っていましたが、年々データの取り扱いが増える中で腱鞘炎気味になっていて、どうしようかと悩んでいたところでした。今回思い切って購入して本当に良かったと思っています。

立ち机

これが、実は健康維持のキーです。在宅勤務中に自宅の椅子に座って仕事を続けることで腰痛を発症したり、一日中家にいることで運動不足に陥る人が多くいます。著者は高さ調整可能な机を使って立って仕事をすることで健康を維持しています。

まず腰痛ですが、これはおそらく自宅の椅子が長時間座ることを想定した作りになっていなことに起因します。日常あまり意識することはないですが、オフィスチェアというのは非常に理にかなった設計になっています。背骨や尾骨のラインにフィットするようになっおり、クッション性が高く、メッシュ構造で通気性を保っています。一方自宅のリビングの椅子はおそらくデザイン重視で、部屋全体と調和するようデザイン重視で設計されているはずです。この違いが非常に大きい。この問題はオフィスチェアを購入することでも解決するのですが、著者はそもそも座る時間を短縮することで解決しました。

次に運動不足についてです。あなたは自分の1日の基礎代謝運動代謝がどのくらいか把握していますか?ネットなどで簡単に調べられので、ぜひ一度調べてみてください。基礎代謝は、簡単に言うと生きているだけで消費するカロリーです。運動による運動代謝で消費されるカロリーはこれとは別です。

著者は30代男性ですが、そこに身長や体重の情報も入力して調べると、基礎代謝は1,570kcal程度になります。オフィス勤務による運動代謝はどの程度かというと、30分の歩行と30分の電車立ち時間と階段昇降2分が発生し、170kcal程度になります。当然、在宅勤務になると通勤による運動代謝の機会が失われます。基礎代謝に頼る部分が大きくなる訳ですから、摂取が消費を上回って太ることは容易に想像つきます。

ここで有効なのが、”立って仕事をする”ことです。以下が消費カロリーの計算式です。メッツというのは係数だと思ってください。座って仕事をする時のメッツを1.0、立って仕事をするときのメッツを1.5として計算します。

  • 消費カロリー(kcal) = メッツ x 体重(kg) x 運動時間90(h) x 1.05

体重60kgで8時間仕事をする場合、座った場合は504kcal、立った場合は756kcalです。その差は実に252kcalです。通勤がないことの運動不足を十分にカバーできます。これが立って仕事をすることによる2つ目の健康への作用です。

運動器具

著者は在宅勤務中に軽い運動のできる運動器具を使っています。具体的にはゴムチューブとステッパーとダンベルです。その中でも特にお勧めしたいのがゴムチューブです。

ゴムチューブが有効なのは、主に会議中です。会議中に、自分の出番がしばらく来ないことがわかっていて、少し受身になる時間帯がありますよね?自分に全く関係ない議題ならいっそ割り切って内職すればいいですが、そうではなく、一応聞いておいたほうがいいけれど、自分が積極的に話すわけではない議題について話している時間があると思います。

そういう時は、無理にじっと画面を見ているよりも、むしろ軽い運動をしながら聞く方が集中力が増します。ドーパミンなど運動時に分泌されるホルモンが集中力を増加させるという話を聞いたことはありませんか?人間はじっとしているより少し運動しているくらいの方が集中できるのです。ゴムチューブを使って軽いストレッチをしながら会議に参加することで、体をほぐしながら、集中力も高めることができるのです。

モチベーション

在宅勤務のデメリットでよく聞くのが、モチベーションを保つのが難しいということです。これまで日本人はアウトプットよりも働いた時間で評価されきました。オフィスにいて周りから見られていることで、表面的にはサボれないようになっていましたが、在宅勤務ではサボろうと思えばサボれてしまう。モチベーションを保つのが難しいというのも、理解できます。以下では、私が実践しているモチベーション維持の方法を紹介します。

発想の転換

誤解を恐れずに言えば、著者は”アウトプットさえ出せば、多少サボっても良い”と考えています

在宅勤務でモチベーションを保つには、前提として発想の転換が必要です。会社の制度とは一旦切り離し、”決められた時間働くこと”をくだらないことだと認識し、何よりも”必要なアウトプットを出す”ことを目指さなくてはなりません。慣れていないと難しいのですが、そう考えられるようになれば、在宅勤務のような閉じられた環境でもアウトプットを出すことができるようになります。

例えば、会社があなたに要求するアウトプットが、1日の8時間の勤務時間で”10”であるとします。特に”10”に意味はなく、単に量を表すと理解してください。これまでであれば、たとえ1日8時間働いて8までしかアウトプットが出なくても給与を得られたし、必要に応じて残業して、10時間働いてアウトプットが10出れば、残業代を余計にもらえました。これでは、短時間で多くのアウトプットを出すインセンティブがありません。

一方、会社とは関係なく自分の考え方を変え、“今日1日で、時間内に必ずアウトプットを10出す”ことを命題とします。この時同時に、あくまで自分ルールで、”もし7時間でアウトプットを10出せたら、残りの1時間は好きに使っていい”と考えられたらどうでしょうか?きっちりアウトプットを出すために、短時間で集中して作業をすることができ、かつもし時間に余裕ができたら、自分の好きなことに時間を使えます。会社とあなたで、win-winと言えませんか?実際著者も、在宅勤務中は上記のように考えて仕事に臨んでいます。

家で1人で仕事をしていて、業務時間中100%集中するというのは、人間には不可能です。どうせ不可能なのだから、仕事に集中できない時間がある前提で臨んだ方が、うまくいきます。自分でアメとムチを使い分け、メンタルをコントロールしながら在宅勤務をすることで、在宅勤務でアウトプットを出しながらモチベーションも維持できるのです。

やる気が出ないとき

仕事がまだ残っていても、どうしてもやる気が出ないという時もあると思います。著者はそんな時、思い切ってリフレッシュしています。ここで大事なのは、リフレッシュに使う時間を厳密に自分で設定することと、時間が長すぎないことです。10分なら10分と決めて、お茶を飲むとか、動画を見るとか、もしくは横になるとか、散歩するとかしています。

このようなリフレッシュは、一部企業ではオフィスで実行可能ですね。なぜそれを許可する企業があるのかというと、そのほうが効率が良いことがあるからです。10分だけ休んで次の2時間集中力が上がるなら、そのほうが個人にとっても会社にとっても望ましいのです。

自分の役割を理解する

上記のように仕事に臨むためには、会社が自分に期待する役割を理解している必要があります。それがないと、今の自分に要求されるアウトプットの質や量も分かりません。極論、上司から評価されないと自分の仕事のアウトプットの良し悪しも分かりません。それでは、在宅勤務でモチベーションを保つことは難しいでしょう。

著者は、ある意味会社や上司にも恵まれており、期待される役割が明確です。そのおかげで、自分で目標を設定しながら作業を進められていることが、在宅勤務でもアウトプットを出しながらモチベーションを維持できている要因だと思います。

どんな作業が在宅勤務に向いているか

もう一つ大事なのは、業務の中で、どれが在宅に向いていて、どれがオフィスでの作業に向いているのかを理解しておくことです。

例えば著者は、集中したい時や、アイディアを出す作業は、極力在宅で行います。オフィスにいると、10分強に1回集中を阻害されるとも言われます。その要因は電話対応であったり、同僚に話しかけられることだったり、周りの話し声が聞こえてしまうことであったりします。在宅ではこれらが極端に減りますので、長時間集中することができるようになります。

一方、あまり気の進まない業務をしないといけない時は、オフィス勤務の時間に作業するようにしています。企業に勤めていると、意義を見出せないが、上司からの指示でやらなければいけない仕事もあるはずです。特にそれがストレス源になりうる細かい作業だと、在宅には向いていません。作業中にサボりたいという欲求が高まってしまい、モチベーションを保てません。

どんな業務が在宅に向いているか、オフィスに向いているのかは、人によっても違うはずです。在宅とオフィスでの勤務でどの業務を進めるのかを分けることで、モチベーションを維持することができます。

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