今回はExcelの新しいワークシート関数であるSEQUENCE関数について説明します。
SEQUENCE関数とは何か
SEQUENCE関数は列や行に数字や日付の並びを生成する関数です。各値を手入力することなく、数値や日付のリストなどの一連の値を作成する必要がある場合に便利な機能です。
SEQUENCE関数の構文は以下の通りです。
=SEQUENCE(行,[列],[開始],[目盛り])
例えば、4行6列で1から順番に+1ずつの値を埋めたい場合は以下のように使います。
なお、このように関数を入力したセル以外にも結果が表示されることをスピルと言います。スピルについては以下の記事を参照ください。
他の使い方も見てみましょう。
まずは、列方向に日付を並べてみます。
DATE関数は以下を参照ください。
次に、週1回の日付のみを並べてみます。
数字を減らすこともできます。
SEQUENCE関数の使い方
ではこのSEQUENCE関数、どんな時に便利なのでしょうか?特徴的な仕様方法の一つに、カレンダーの作成が挙げられます。
まずは以下のように、縦を51行、横を7列にして、2021/1/1から+1としてみます。この段階では以下の通り、書式が設定されていません。
書式を整えたら、カレンダーらしくなりました。
ところで、これではカレンダーが何曜日から始まっているのかよくわからないので、WEEKDAY関数を使って調べてみます。
どうやら、2021/1/1は6、つまり金曜日のようです。2021/1/1が金曜日となる様にSEQUENCE関数の開始日を調整し、更に土日に色を付けてみます。
どうでしょうか?簡単にカレンダーのようなものを作成することができました。
他の関数との組み合わせ
SEQUENCE関数は他の関数との組み合わせで威力を発揮することがあります。ここではCOUNTA関数との組み合わせを紹介します。
以下のような表があり、B列の名前のデータが都度代わることを想定してください。この時に、A列に生徒の数分だけIDを振ります。
この時、恐らく多くの人が実践するのはオートフィルによるIDの付与だと思います。
オートフィルについては以下を参照ください。
しかし、オートフィルでのID付与では、”名前”のデータが変わった時に自動で更新できません。そこで、以下のように設定してみます。
IDが2行目から始まっているので、COUNTA関数で数えた行数-1行分だけ、1から連番でIDを振っています。
試しに表の最下部を確認すると、きっちり人数分でIDの付与が完了していることがわかります。
なお、COUNTA関数については以下を参照ください。
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