【Excel】自動更新される動的なドロップダウンリストの作り方 – UNIQUE関数と入力規則の組み合わせ

Excel 基本動作

前回Excelワークシート関数の新関数の一つであるUNIQUE関数を紹介しました。今回は、このUNIQUE関数とスピル機能の特性を使うことで”自動更新される動的なドロップダウンリスト“を作成する方法を紹介します。

なお、過去の記事は以下から参照ください。

【Excel】新関数 UNIQUE関数とは何か
UNIQUE関数はサブスクリプションのOfficeや、購入型のOffice2020以降で使用できます。UNIQUE関数はエクセルのワークシート関数で、リストまたはセル範囲から一意の値を抽出するために使用されます。
【Excel】ドロップダウンリストを作成する - 入力規則
Excelの"入力規則"は、セルに入力できる値を制限するための機能です。今回はExcelの基本機能の一つである入力規則を使ってドロップダウンリストを作成する方法を紹介します。
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動的なドロップダウンリストとは何か

まずは通常のドロップダウンリストを作成する業務として、以下のテーブルから担当者のUniqueなリストを作成してそこからドロップダウンリストを作成してみます。

まずは前回紹介したUNIQUE関数を使って、重複の無いリストを作成します。

この範囲を入力規則から以下のように指定します。

そうすると、以下のようにドロップダウンリストを作成できます。

しかし、この作成方法だと、担当者に変更があった際にドロップダウンリストを毎回修正しないといけません。その手間をなくすために、このリストを動的なリストに変更する方法を下記で紹介します。

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動的なリストの作成方法

まずはUNIQUE関数の記事でも紹介した通り、元データをテーブルにすることで、元データが更新されても担当者名を自動で更新できるようにします。

試しに、元データに”金子”さんと”桜井”さんと追加します。

すると、UNIQUE関数の結果にも自動的に反映されます。

ですが、当然ながら、予め範囲を指定したドロップダウンリストには反映されません。

そこで、入力規則の設定で、スピル演算子”#”を使って以下のように指定します。これは、”A1からスピルが発生している範囲を参照”という意味です。

たったこれだけで、動的なリストを作成できます。では本当に動的なリストになっているかどうかを確認してみましょう。元データを更新する前の状態は以下の通りです。

ここで元データに、”石井”さんを追加します。

すると、UNIQUE関数とドロップダウンリストにも石井さんを自動的に反映することができました。

なお、スピル演算子含めスピル機能については以下を参照ください。

【Excel】スピル - 入力していないセルにも結果を表示する!
スピル機能は、サブスクのOfficeや、購入型のOffice2020以降で使用できます。この機能は1つのセルに数式を入力すると自動的に隣接するセルに「こぼれ」る機能です。これにより、大量のデータを扱う際、各セルに手動で数式をコピー&ペーストすることなく、計算や分析を簡単に行うことができるようになります。

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