今回はExcel VBAでフォントサイズを変更する方法を解説します。
Fontプロパティ
フォントサイズの変更は、以下のようにFontプロパティを使って設定できます。
Cells.Font.Size = 11
詳しくは以下で解説します。
プロパティとは何か
プロパティ(Property)は日本語では”属性“と訳されます。属性というのは、共通して備わっている特徴のことです。人間は共通して”目”を持っていて、鯨は共通してヒレを持っています。人間の属性の一つが”目”であり、鯨の属性の一つが”ヒレ”です。人間の属性には他にも”髪”、”腕”、”脊椎”、”肺”などがあります。
同様に、Excelのセルにも属性があります。例えばセルの値、数式、フォント、フォントの色、塗りつぶしの色、罫線の有無、セルの幅、セルの高さなど、多岐にわたります。これらのExcelのセルの属性を指定してあげるコードを書くことで、様々な操作が可能になるのです。
例えば”セルのフォントの色のプロパティを赤色にする”とか”セルの罫線のプロパティを”太線で囲む”にする”といったことが可能になります。
Fontプロパティ
Fontプロパティは、フォントの状態を設定するプロパティです。この時フォントの状態というのはフォント名・大きさ・色・太字・斜字・下線といった情報を含みます。
具体的な使い方は後述します。
フォントサイズを変更する
すべてのセルのフォントサイズを一括変更
まずシート上のすべてのフォントサイズを一括で変更する方法を説明します。
以下のよう様々なフォントサイズを一括で11に変更するとします。
以下のように記述します。なお、cellsというのは、特定のセルではなく、”すべてのセル”を指定します。
Cells.Font.Size = 11
実行結果は以下の通りです。
特定セルのフォントサイズを変更する
上ではすべてのセルのフォントサイズを一括で変更する方法を紹介しましたが、もちろん特定のセルだけを変更することもできます。例えば以下のように、B2セルだけサイズを14に変更してみます。
Cells(2, 2).Font.Size = 14
実行結果は以下の通りです。
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