【Excel】複数ブック間、複数シート間で素早くコピーペーストしよう

Excelを用いた業務では、複数ブック(ファイル)間でのコピーペースト、複数シート間をまたぐコピーペーストの機会が多いと思います。そんな時に、マウスを使わずに素早く操作する方法を解説します。もしマウスを使って時間をかけて操作しているのであれば、大幅に業務改善になる可能性がありますので、是非ご一読ください。

複数ブック間でのコピーペースト
複数シート間でのコピーペースト

複数ブック間でのコピーペースト

今回は以下のクロス集計のシートを使います。イチゴとバナナという商品を、毎年誰がいくら販売したかが見えるようになっています。

一方こちらは報告用のフォーマットです。このフォーマットを使って上司に報告することを想定してください。

報告用のフォーマットを埋めるには、クロス集計の表から値をコピーする必要があります。この作業を、効率よくマウスを使わずに実行してみましょう。

2つのファイルを左右に並べる

まずは、2つのファイルを左右に並べます。この時マウスを使わずに実行するには、以下のショートカットを使用します。

Alt + tab:実行中のアプリケーションを選択
Windowsキー + 矢印キー：ウィンドウの大きさと位置を選択

まずはAlt + Tabを長押しして実行中のアプリケーションを表示させ、矢印キーを使ってその中からクロス集計のファイルを選択し、エンターキーを押します。

そうするとクロス集計のファイルが表示されます。もしそのファイルが全画面表示で表示されているなら、windows + ←を押して、以下のようにクロス集計のファイルを左半分に表示させます。

もしクロス集計のファイルが以下のように左上に寄ってしまったら、その状態でwindows +↓を押すことで、下方向に拡大することができます。

次にAlt + Tabから報告用のフォーマットを選択し、今度はwindows + →を押し、右半分に表示させます。これによって、以下のように左右均等にファイルを並べることができます。

ファイル間を移動しながらコピペ

あとはこの2ファイル間を行き来しながら、必要な値をコピーペーストしていきます。

この2ファイル間を往復するのに、わざわざマウスを使わないように注意してください。2ファイル間を往復するときは、Alt + Tabが大変便利です。報告用のフォーマットを選択している状態でAlt + Tabを押すと、上記のように実行中のアプリケーションが表示されますが、この時デフォルトで選択されているのは、直前に操作していた別のファイルになります。つまり今回でいえば、クロス集計ファイルです。以下のように、クロス集計のファイルが薄っすらと黒枠で囲われているのがわかると思います。

この機能を利用すると、Alt + Tabを素早く押すことで、直前に表示していたファイルを素早く選択できます。最初の状態では、報告用のフォーマットが選択されているため、カーソルが報告用のフォーマットのファイル内に表示されています。

この状態でAlt + Tabを押すと、直前に表示されていたクロス集計のファイルが選択され、以下のようにカーソルも表示されます。

この機能を利用することでファイル間を素早く移動できます。

コピペの繰り返し

ではいよいよ、2ファイル間でコピペを繰り返していきます。まずは、2021年度の田中さんと鈴木さんのいちごの販売金額をコピーします。この先もマウスを一切使わずに進めます。

まずはカーソルキーを操作して2021年の田中さんのいちごの販売価格のセルを選択し、Ctrl + Cを押してコピーします。

次にAlt + Tabを押して、報告用のフォーマットに移動、貼り付け先のセルまでカーソルで移動します。

その状態でCtrl + V を押すことで、貼り付けができます。

ただし、普通に貼り付けると貼り付け元の書式も一緒にコピーされてしまい罫線が崩れたり、フォントがバラバラになったりします。それを避けたい場合は”値を貼り付け“する必要がありますので、Ctrl + Vを押した後の以下の状態で、再度”Ctrl“を押してください(マウスで以下の赤い部分をクリックではなくて、Ctrlのキーを押す)。

すると以下のように、貼り付けのメニューが出てきますので、”123“と書いてる値の貼り付けまでカーソルキーで移動し、エンターキーを押します。