【Excel VBA】フォントを変更する

Excel マクロ(VBA)

今回はExcel VBAでフォントを変更する方法を解説します。

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Fontプロパティ

フォントの変更は、以下のようにFontプロパティを使って設定できます。

Cells.Font.Name = “Meiryo UI”

詳しくは以下で解説します。

プロパティとは何か

プロパティ(Property)は日本語では”属性”と訳されます。属性というのは、共通して備わっている特徴のことです。人間は共通して”目”を持っていて、鯨は共通してヒレを持っています。人間の属性の一つが”目”であり、鯨の属性の一つが”ヒレ”です。人間の属性には他にも”髪”、”腕”、”脊椎”、”肺”などがあります。

同様に、Excelのセルにも属性があります。例えばセルの値、数式、フォント、フォントの色、塗りつぶしの色、罫線の有無、セルの幅、セルの高さなど、多岐にわたります。これらのExcelのセルの属性を指定してあげるコードを書くことで、様々な操作が可能になるのです。

例えば”セルのフォントの色のプロパティを赤色にする”とか”セルの罫線のプロパティを”太線で囲む”にする”といったことが可能になります。

Fontプロパティ

Fontプロパティは、フォントの状態を設定するプロパティです。この時フォントの状態というのはフォント名・大きさ・色・太字・斜字・下線といった情報を含みます

具体的な使い方は後述します。

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フォントを変更する

すべてのフォントを一括変更

まずシート上のすべてのフォントを一括で変更する方法を説明します。

以下のようにゴシック体が使われているセルを一括で”Meiryo UI”に変更するとします。

以下のように記述します。なお、cellsというのは、特定のセルではなく、”すべてのセル”を指定します。

Cells.Font.Name = “Meiryo UI”

実行結果は以下の通りです。

””内に任意のフォント名を入力することで、自由にフォントを設定できます。例えば以下のように使うことができます。

Cells.Font.Name = “Arial”

Cells.Font.Name = “Calibri”

Cells.Font.Name = “Times New Roman”

Cells.Font.Name = “ゴシック”

Cells.Font.Name = “明朝”

Cells.Font.Name = “HGP教科書体”

Cells.Font.Name = “HGP行書体”

特定セルのフォントを変更する

上ではすべてのセルのフォントを一括で変更する方法を紹介しましたが、もちろん特定のセルのフォントだけを変更することもできます。例えば以下のように、A3セルだけを明朝体に変更してみます。

Cells(3, 1).Font.Name = “明朝”

実行結果は以下の通りです。

ショートカットを設定する

フォントの一括変更は、人によっては頻繁に使用すると思います。頻繁に使用する場合には、わざわざマクロを組むのは煩雑です。そこで、以下では、キーボード操作で実行できるショートカットを紹介します。著者も日々使っているお勧めのショートカットです。コードは以下の通りです。

Public Sub FontMeiryo()

    Cells.Font.Name = “Meiryo UI”

End Sub

このマクロをショートカットキーで起動できるように設定します。開発タブの”マクロから”保存したマクロの名前を見つけ、そのマクロの上で右クリックし”オプション”を選びます。そうすると、このマクロに対して自由にショートカットを設定することができます。例えば著者は、値貼り付けを”Ctrl + Shift + M” (MeiryoのM)と設定し、日々使っています。

    Cells.Font.Name = “Meiryo UI”

End Sub

このマクロをショートカットキーで起動できるように設定します。開発タブの”マクロから”保存したマクロの名前を見つけ、そのマクロの上で右クリックし”オプション”を選びます。そうすると、このマクロに対して自由にショートカットを設定することができます。例えば著者は、値貼り付けを”Ctrl + Shift + M” (MeiryoのM)と設定し、日々使っています。

これで、あとはいつでも使えるようになります。

もし文章だけではイメージしにくいようでしたら、過去に背景を黄色くするショートカットとして同様のVBAのショートカットを紹介していますので、そちらもご参照ください。

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