今回はセルの塗りつぶしの色を変えるという作業を自動化するための方法を2つ紹介します。
前回に同じような内容で、フォントを赤くする作業を自動化する方法を紹介していますので、こちらもご覧ください。
Alt + H + F + 1 + 矢印キー
1つ目の方法は、Alt キーを使うものです。Excelに限らずOfficeのアプリケーションでは、Altキーを使うことで、ガイド付きでリボン操作を行うことができます。
リボンというのは、以下の写真の部分です。文字通りアプリケーション上部の帯の部分ですね。
Alt=>Hでホームタブを選択でき、その後Hと押すことでセルの塗りつぶしの色を選ぶことができるので、あとは矢印キーを使って好きな色を選択することで色を変えることができます。
これが1つ目の方法の、Altキーを使うものです。この方法は覚えれば誰でも実行できる反面、セルの色を変えるという単純な作業に対して、キーボード操作が多く、あまり自動化になっていないと感じる人も多いと思います。
色変更を毎日膨大な回数繰り返す人は、もっと劇的に自動化したいと感じるでしょう。そんな人におすすめなのが、次の項目で紹介する、Excelのマクロ(VBA)を使う方法です。
実はExcelのマクロ(VBA)を起動するのに、ショートカットキーを割り当てることができるのです。
そもそもマクロ(VBA)ってなに?という人は、過去の記事を是非ご一読ください。
色コードを調べる
マクロの話をする前に、まずは自分の変更したい色のColor index(色コード)を調べます。コードは以下を見てもらえれば、使いたい色のほとんどは載っているかと思います。
一番使用される色の一つは黄色だと思います。color indexでは”6″になっていますね。他にも、白く塗りつぶしたい時は”2″、塗りつぶしを無しにしたい時は”0″です。
マクロ(VBA)でショートカットを割り当てる
では、VBAの具体的な手順を説明します。
使用するVBAのコードは以下の通りです。これをそのままコピーしてご自身で標準モジュールに貼り付けてもらえれば、そのまま使えます。今回は、黄色のcolor index “6”を選んでいます。黄色以外の色にする場合は、数字の部分だけ変更してください。
Public Sub InteriorYellow()
Selection.Interior.ColorIndex = 6
End Sub
このコードをVBEに保存しておくと、”開発”タブの”マクロ”をクリックした時に、使用可能なマクロとして”interiorYellow”が表示されます。これをクリックすればマクロが起動し、選択しているセルを黄色く塗りつぶすことができます。
今回はさらに、このマクロをショートカットキーで起動できるように設定します。保存したマクロの上で右クリックし”オプション”を選びます。そうすると、このマクロに対して自由にショートカットを設定することができます。例えば以下では、覚えやすいようにYellowのYということで、Ctrl + Shift + Yと設定します。
設定完了後は、いつでも選択されている範囲を”Ctrl + Shift + Y“で黄色に塗りつぶすことができます。
この方法は、設定こそ敷居が高く、やや手間がかかるものの、自動化の効果は絶大です。これまでマクロ(VBA)を使用したことがない人が、マクロを使ったショートカットによる自動化を使い始めて、業務負荷が大きく減ったというケースもあります。
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