前回はピボットテーブルの入門的な内容を紹介しました。前回の内容は以下からご覧ください。
今回は、ピボットテーブルを何とか使えるようになった人向けに、ピボットテーブルの応用編として、オススメ機能を紹介します。
更新
まずは更新機能です。
ピボットテーブルに使用している元データが変更されたときに、稀に一度ピボットテーブルのシートを削除して再度ピボットテーブルを挿入している人がいます。それでも間違ってはいないですが、もっと簡単に作業することができます。
今回も入門編と同じデータを使いましょう。以下のデータに対してピボットテーブルを挿入し、
以下のようなレポートを作成しました。
この時、元データに対して、以下のように受注番号の列を加えたとします。この時、ピボットテーブルのレポートにも受注番号の情報を加えるにはどうしたらいいでしょうか?
正解は、”更新“機能を使うことです。以下のように、ピボットテーブルの”分析”タブの”更新”を押してください。このピボットテーブルのタブは、ピボットテーブルがアクティブになっていないと表示されません。表示されていない時は、まずはピボットテーブルのレポート部分をクリックしてみましょう。
すると、以下のように、フィールドの選択肢に”受注番号”が新たに追加されました。これを”行”フィールドに追加すると、
以下のように、それぞれの商品に該当する受注番号が見れるようになりました。
ここまでが、更新機能でした。
フィルター
次はフィルター機能です。様々な方法で、レポートに表示される内容を絞ってみましょう。
上のレポートでは、行で商品名と受注番号が見えますが、長すぎて見にくいので、一時的にいちごとバナナの情報だけを見たいとします。全体の金額は保持した上で、チョコレートだけを折りたたみましょう。以下のチョコレートの左横にある”-“をクリックすると折りたため、その後”+”を押すと、再び広げることができます。
ちなみに、まとめて折り畳むこともできます。以下の”分析”タブから”フィールドの折りたたみ”を押しましょう。
次は、そもそもチョコレートをレポートから外したい時です。
そういった場合は、以下のプルダウンから見たい情報だけを選択します。(チョコのチェックを外す)
そうすると、以下のようにチョコのデータを外すことができます。
ドリルダウン
次はドリルダウンです。これは、レポートに表示されているデータの詳細を知りたい時に便利な機能です。
例えば以下のレポートのいちごの合計金額である”18,480″の詳細が知りたい時は、そのセルをダブルクリックします。
そうすると、新しいシートが追加され、そこに”18,480″の中身が表示されます。
レポートのレイアウトをカスタマイズ
ピボットテーブルというと、特定のレイアウトでしか作れないと思っている人がいますが、実は様々なレイアウトを選べるようになっています。レイアウトは、”デザイン”タブの”レイアウト”から変更可能です。
今日紹介するのは3つで、”小計”から選択できる①”小計を表示しない“レイアウトと、”レポートのレイアウト”から選択できる②”表形式で表示“、それから③”アイテムのラベルをすべて繰り返す“です。
小計を表示しない
このレイアウトが有効な例を考えてみましょう。
例えば上のレポートに、受注年の情報が追加されたとします。それを列のフィールドに投入すると、以下のようなレイアウトになります。
この時、小計の表示を無くすことで、もっとスリムなレポートにすることができます。
具体的には以下のようになります。
表形式で表示
このレイアウトが有効な例を考えてみましょう。
上のレポートのフィールドを変更し、行フィールドに受注年=>担当者=>商品名を投入するとします。この時、赤い部分などで無駄な改行が多く、縦長で見にくいレポートだと感じませんか?(小計は非表示としています)
こういったレポートを表形式で表示すると、以下のように見やすくなります。
こういったレイアウトのレポートを、Excelのようなデータテーブルにしたい時に有効なのが、次に紹介する”アイテムのラベルをすべて繰り返す”レイアウトです。
アイテムのラベルをすべて繰り返す
このレイアウトは、全項目の”表形式で表示”と組み合わせて使うことで便利になりますので、全項目の続きとして書いていきます。
表形式で表示した状態で”アイテムのラベルをすべて繰り返す”を適用すると、以下のようになります。
今は小計を非表示にしていますが、小計を再度表示すると以下のようになります。
以上見てきたように、ピボットテーブルのレポートはレイアウトを様々変更できます。TPOにあった形式を自分で選択することで、見やすく、わかりやすい表を作成しましょう。
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